招き猫と言えば日本の代表的な縁起物ですよね。今回は招き猫の由来を追ってみたいと思います。伝説によると、豪徳寺という東京のお寺が関係しているようです。
ちなみに、招き猫はあげる手が右手か左手かで意味が違うのは知っていましたか?合わせてご紹介していきたいと思います。
招き猫発祥の寺 豪徳寺
東京のある小さなお寺でのお話です。
ある武士がお寺を訪ねて来て言いました。「猫が門の前で手招きしていたから、寺に入る事にした。しばし、休ませてもらうぞ」
武士が休んでいると、激しい雷が鳴り始めました。すぐに大雨が降りだし、武士は驚きます。
しばらくして雨もやみ、武士も「さて、そろそろ」と立ち上がりながら「猫のおかげで雨をしのげた。雷雨の最中に聞いた和尚の説法も、とても良かった」と言い帰っていきました。
実はこの武士、彦根藩主の井伊直孝だったのです。後日、彦根藩から多額の寄進があり豪徳寺はとても栄えました。
和尚は、このありがたい猫が亡くなると墓を建てて弔いました。
後の世に、この猫の姿を招福猫児(まねぎねこ)と称えたそうです。豪徳寺には今でも招猫堂と呼ばれるお堂があり、招猫観音様が祭られています。
ちなみに、彦根市のゆるきゃら「ひこにゃん」は、この伝説をモチーフにしています。彦根藩の藩主、井伊家と豪徳寺の招き猫を合体させて「ひこにゃん」なんですね。
招き猫伝説は多数ある!
他にも自性院説や西方寺説、京都の伏見稲荷説など、たくさんの招き猫伝説が日本各地にあります。でも、一番有名なのが豪徳寺説なんですね。
知ってる?招き猫の手の違い
実は招き猫があげている手によって、意味が違ってきます。右手をあげている招き猫は金運・幸運を招くとされ、左手をあげているとお客さんを招くと言われています。
両手をあげているといいじゃないかという事で、両手あげ招き猫もあります。が、両手をあげると「お手上げ」という意味にも取られ、せっかくの縁起物が台無しになるから嫌だという方もいらっしゃるそうです。
さらに、手を上げる高さも意味があります。招き猫が手を高くあげていると遠くの人を招き、低く上げていると近くの人を招いているそうです。
まとめ
今でも東京は世田谷には豪徳寺があります。招き猫だらけになっているそうなので、かわいいし一度いってみたいなぁと思っています。皆さんも東京見物に行った時には、是非招き猫発祥の寺とされる豪徳寺に行かれてはいかがでしょうか。