寝坊して遅刻するなんて事は、たいしたことではありません。問題は、どう謝罪するかです。下手な嘘をつくのは最悪です。すぐに分かります。遅刻は誰もが通る道。そんな時、どうするのが正しい方法なのでしょうか。言い訳をまくし立てる?素直に遅刻を謝罪する?何が一番「マシ」なのでしょうか。
上司は知っている遅刻した本当の理由
私が何人か部下を持つような立場だった時の話です。年に何回かは完全に連絡無しで遅刻してくる人がいました。人間だから仕方ないですよね。私個人的には遅刻なんてどうでもいいんですが、やっぱり部下の中ではそうはいかないようです。
必死に言い訳を考えてくるようですが、十中八九、寝坊したと思っています。人間、緊急の用事ってそんなにないんですよね。
もし、寝坊して連絡もできなかったなら、素直に電話して休んだほうがいい時もあります。つまり、「体調が悪すぎて電話できませんでした。すみません、今日は休ませてください」パターンです。遅刻するよりリカバリーもきくし、他に迷惑が掛からないなら休んでしまうのもアリです。
正直に寝坊しました!!と言ってくれた方が「あ、そうなの 気をつけなね」で済ますんですが、あれこれあれこれ言い訳をしてくると正直笑ってしまいます。かわいくすら思えてきます。
遅刻は悪くない
言い方がまずいかもしれませんが、遅刻が悪いとは思っていません。いや悪いんですが、しょうがない一面があると思うんです。長い人生の中で、寝坊してしまう事なんて多かれ少なかれ誰もが経験します。ただし、していい遅刻と絶対にしてはいけない遅刻があります。
していい遅刻とは、朝寝坊して単に会社に遅れてしまう場合です。つまり、ほとんど誰にも迷惑がかからない場合に限るんですね。上司や同僚達は、来ないあなたにたいして心配するでしょうから、まったく迷惑がかからないという話ではないかもしれませんが、基本的に責任は全て自分にふりかかる訳です。
してはいけない遅刻とは、お客様との約束に遅刻してしまう場合です。これは本来何があっても避けるべきです。全方位に迷惑がかかりますし、自分だけの責任では無くなるからです。
こういう時に遅刻してしまった時は、素直に誠心誠意謝りましょう。何を言われても「カチン」ときてはいけません。全て自分が悪いのであって腹を立てるのはお門違いです。この場合は罵倒される事も覚悟しなくてはいけません。許される為には多少腹が立っても我慢する事が「責任の取り方」なんだと心得ましょう。
寝坊して遅刻した時のベストな謝罪
では、どんな事を言えば無断遅刻を許してもらえるでしょうか。ベストな謝罪方法は「素直な謝罪」です。寝坊したなら寝坊した事をしっかりと話して、申し訳ありませんと伝えます。その時に、上司も納得する言い訳を少し足してしまいましょう。
例えば、体調不良が一番分かりやすいかもしれません。他には資格試験の勉強をしていて遅くなり寝坊してしまいました。ですとか、昨日お得意さんにお酒の席に連れて行ってもらい、朝まで飲んでしまい寝坊しました。等です。
あなたの立場やタイミングに合った言い訳を少し足すと、しょうがないなとなりやすいです。あまりベラベラと言い訳しまくっても良い事はありません。完結に「どうしようもなかった理由」と「謝罪」をセットで行います。
この時大事なのは、もうしませんという意思を伝える事です。少し堅苦しい言い方をしますが「今後、このような事のないように致します」ぐらいの反省を伝えられるとベストです。
遅刻をした時のベストな謝罪方法をまとめると、
遅刻をしてしまった理由+誠心誠意の謝罪+反省
を、うまくミックスして謝るのです。理由は先にも書きましたが「しょーがねぇやつだなぁ」と思われるような許される理由を一生懸命探しましょう。間違っても道端でおばあさんが倒れていて・・・みたいな下らない嘘を言わないように。嘘をつくのはかまいませんが、すぐにバレるような嘘はNGです。それなら嘘をつかないほうがましですからね。
寝坊して遅刻した時の正しい作法
寝坊してしまうのは誰もが通る道です。しょうがない面もありますし、上司だって遅刻の一つや二つした事があるはずです。その辺は分かってくれると信じたいですね。ただし、ムカツク態度で開き直って「しょうがないじゃん」みたいな態度はいけません。
多かれ少なかれ迷惑をかけてしまった事に対してヘタな嘘で取り繕うより心から謝りましょう。たぶん許してもらえると思います。それでも許してもらえない時は・・・そんな上司にはなるまいと心に誓って、反面教師にして一つ勉強したと思って諦めましょう。