なんだかムショウに「今夜は肉が食いたい!!けど高い肉なんて今ちょっと買えないんだよ!」と仰る兄貴や姉貴に贈ります。安い肉を無茶苦茶柔らかく、そしておいしくする究極のステーキ調理法を伝授いたします。今回心がけたのは3つ。
その1!!! 安い肉をおいしく食べたい。
その2!!! 柔らかく、臭みの無い肉に仕上げたい
その3!!! なるべく面倒な事はやりたくない
これです。安い肉を柔らかく、そして安肉独特の臭みを感じさせない調理法を目指します。でもなるべく面倒な調理法はカットします。(オーブンを使うとかアルミホイルを使うとか、そういうやつです。)
とにかく肉にかぶりつきたい貴方!!集え、今夜は肉じゃああああああ!!
(タイトル画像が全然安そうな肉じゃないのは突っ込まないでください)
肉は繊維をぶった切れ!
肉をぶっ叩け!
ガチガチに固まった肉の繊維は食感を悪くします。繊維をほぐすために、豪快に肉をぶっ叩きましょう。ミートハンマーなるイカした道具がありますが、ほとんどの方は持っていないと思います。代用として、すりこぎでも麺棒でも何でも良いです。要は肉をぶっ叩けて清潔な物だったらOK。注意点として、思う存分叩いてしまうと肉がゴミに変わってしまうのでほどほどにしよう。
※包丁の裏で叩いてもいいですが、包丁が痛みやすいです。ご注意ください!
ステーキが大好きで、安い肉をたらふく食べて生きていきたい貴方にはミートハンマーが必須でしょう。
肉をぶっ刺せ!
とどめにフォークで肉を刺しまくります。プスプス穴を開けるんです。繊維を断ち切ると共に焼き縮みを防ぎます。穴が開くことでソースも良く絡みますので刺しましょう。例によってやりすぎると肉がズタボロになるのでほどほどにやろね。
敵は狭間におるぞ!!
繊維をほぐした所で、最後に肉の筋を切ります。これは最初にやってもどっちでもいいです。筋は赤身と脂身の境にあります。包丁で筋のところをちょいちょいちょいと何箇所かカットしてあげよう。切り込みは2cmぐらいでOK。大きくきりすぎると、焼いている時に肉汁がドバドバでちゃうから最小限にしよう。そして、あんまり切り込みを入れすぎると肉がボロ雑巾になっちゃうから気をつけよう。
動画で確認しよう!クッソ!今夜の肉はこんな旨そうな分厚い肉じゃないぜ・・・
今だ!牛脂をすりこめ!
ここで肉に牛脂を刷り込みます。本当は牛脂をスライスして肉を包んでおくのがいいんですが、面倒くさいし、そんなに大量の牛脂もらえませんよね。なのでスーパーで無料で貰える牛脂1個で出来る方法をご紹介します。
まず、そのままだと牛脂が固いので、レンジで10秒チンします。そして少し柔らかくなった牛脂を肉にゴシゴシすり込みます。表にも裏にもゴシゴシすりこむ!!完璧ではないですが、簡単調理にはこのぐらいが限度ですね。コレでも少し面倒くさいぐらいです。
何故、牛脂を塗るかというと香りを出すためです。高級ステーキに負けないような「偽和牛香」を出すためです。一番いいのは筋きりした穴やフォークでできた穴にスライスした牛脂を詰め込む方法です。が、面倒なので省略します。とりあえず塗るだけで我慢しましょう。
肉を漬け込んで、飛び切り柔らかくしよう!
漬け込みは今回は無し
もう焼きたいかい?おっともう少し我慢しな。肉を6時間ほど漬け込んで柔らかく・・・ってそんな悠長なことしてられませんよね!!一応紹介しますが、今回の目標の一つは「簡単に」です。何時間も漬け込む作業はNGとさせていただきます。でも、日本酒に漬け込むのだけはやりたいと思います。時間は20分。これは臭み消しのために是非やりたいところです。赤ワインでもOKです。ただね、高いお酒を使う必要はないです。一番安い酒で十分!
漬け込みで有名どころをまとめてみました。6時間くらい漬け込んでおくとびっくりするぐらい柔らかくなるそうです。めんどくさいので今回はパスです。
「俺は!!今夜!!肉が!!食べたいんだ!!!!」
あ、塩麹だけは別の機会に試してみてください。めちゃくちゃ柔らかくなるし、味付けなしで焼いても旨いです。
肉の漬け込み まとめ
漬け込み目安は6時間。できれば一晩。明日まで我慢できる我慢強い諸兄にはおすすめ。
- 日本酒・・・柔らかくなり、臭みも軽減
- 玉ねぎ・・・柔らかくなるし、うまい。シャリアピンソースみたいな感じのヤツになる
- コーラ・・・案外、匂いは残りません
- 牛乳・・・これも焼いてしまえばにおいは残りません
- 塩麹・・・味付けなしでうまい。これの漬け込みは是非やって欲しいです。素直にうまい。焼く時に塩麹が付き過ぎていると、しょっぱくなります
- ヨーグルト・・・肉の臭みが消えるしやわらかくなります
5分で肉が柔らかくなる魔法の粉
じゃあ、漬け込み無しでどうやってこの固い肉を柔らかくするんだよ!ということなんですが、これは市販のお肉やわらかの素を使います。粉をまぶして5分で肉が柔らかくなるので何時間も漬け込まなくていいから便利。牛以外にも鶏、豚とどんな肉料理にも使ってもいいので、あっても無駄にならないです。
「一晩も漬け込んでられるかい!!今すぐ肉にかぶりつきたいんじゃ!!」という方におすすめ。漬け込みでも30分くらい漬け込んでおけば十分柔らかいと感じるぐらいにはなるので、そういう方にはいらないかも。ちなみに、50gで2kgの肉を柔らかくできます。
FIRE!固くならないステーキの焼き加減
肉は常温にする 必ず!!!
肉は常温にして下さい。冷蔵庫から出してから1時間ぐらいで大体常温になります。夏場でしたら30分ぐらいでOKです。肉が冷たいままだと、焼いた時に中が冷たいままでおいしくないんですね。必ず常温にしてから焼きを始めてください。
ここだっ!塩コショウを振る適切なタイミング
塩コショウは下ごしらえの時にしちゃ駄目です。「絶対にダメです」 安い肉だっておいしい肉汁が出ます。塩コショウを先に振ってしまうと、焼き工程で肉汁かなり流れ出てしまうんですね。
塩コショウのベストなタイミングは「フライパンに乗せた時」です。じゅううう~~~と焼かれてる時に上からパラッパラッと満遍なくふりかけるんです。あ~もうすぐおいしい肉が焼けるんだ~~~と思いながら焼いてくださいね。思いも大事ですよ!(味には関係ありませんが)
そしてグリル
焼き方を動画で確認。伊賀牛 奥田さんのステーキ焼き方講座です。あ~素晴らしい肉をお使いですね。僕のお肉のなんと貧弱なことよ・・・でも気にせずグリルしていきましょう!!
めちゃくちゃ簡単で、めちゃくちゃ旨い そんなステーキソース作り
HAHAHA ステーキソースが必要だって?じゃあ醤油と酢とニンニクチューブを用意しな。
醤油を大さじ4!酢を大さじ1!ニンニクチューブ少し(好きなだけ!)入れて混ぜる!以上!!
これだけでめちゃくちゃおいしいステーキソースができ上がります。ただ、正直ステーキソースは自分の好みの物でOKです。玉ねぎソースにしても、市販のステーキソースを使っても、醤油とわさびで食べてもおいしいと思います。
肉の臭いを消す方法とは?
私は「安くて」、「うまい肉」があれば最高だなと思います。が!世の中そんなに甘くはないらしいです。
半額の肉があるとついつい手を伸ばしてしまいます。いざ食べてみると「うっ・・・臭い」と感じることがあります。そんな時、少しの工夫で劇的にお肉の臭みを取る方法があります!
↓の記事にまとめてみましたので、肉の臭いが苦手だなという方はぜひぜひご参考にしてみてください!
安い肉をおいしく喰らう!まとめ
- 繊維をぶったぎれ!!・・・肉を叩いて繊維を粉々にするんだ。柔らかくなっておいしいぞ!
- 臭みをとる!・・・日本酒に漬け込むことで臭みを軽減!
- 牛脂を刷り込め!!・・・安い肉でも薫り高くするために!
- 漬け込まない!・・・めんどくさいので漬け込みは無し!その代わりお肉やわらかの素を使う
- BURN!・・・おいしく焼くコツを紹介して下さっている動画の力をお借りして焼くだけ!
- ステーキソースはお好みで・・・ステーキソースはお好みでOK
- 食す!・・・後は付け合せを作って食します。あ~~~幸せ 肉って本当においしいね。
無性に肉が食べたくなった時いつもいつも高級肉ばかり食べられませんよね。特売ステーキ肉でも、ちゃんと料理すればめちゃくちゃおいしく食べられます。少し手間がかかりますが、カッチカチの肉を食べるよりましです。是非、お試し下さい!