キャットフードは、猫の寿命をかなり左右させます。キャットフードの選び方や保存方法を間違うと猫の成長にも影響しますし、最悪健康を損ねる可能性だってあります。しっかりとフードの選び方や保管方法を知り、大事な家族をしっかりとサポートしていきたいですよね。
ドライフードとウェットフード
猫の餌には大きく分けて乾燥したタイプの「ドライフード」(通称カリカリ)と、スープやムース状になっている「ウェットフード」があります。圧倒的に多くの飼い主さんはドライフードをメインのご飯としてあげています。
では何故ウェットフードなんて物があるのでしょうか。ちゃんとウェットフードにもメリットはあります。それぞれのメリットを見ていきます。
ドライフードのメリット
いわゆる「カリカリ」と呼ばれている猫の餌です。ドライフードのメリットを見て行きたいと思います。
保存がきく
ドライフードは保存がきくので、キロ単位で買っても大丈夫です。ドライフードは500g、1kg、2kg、4kgのように同じ種類でも大袋が用意されている場合が多いです。
種類が豊富
ペットショップへ行くとズラーーーっとキャットフードが並んでいますよね。種類が豊富で、猫ちゃんの状態にうまくフィットさせることができるんです。
猫の状態に合わせて選べる
猫ちゃんの状態は常に変わっていきます。子猫用、成猫用から始まり、病気の猫用、毛が長い猫用、インドア猫用などなど数え切れないほどの種類が出ています。
猫ちゃんの年齢、体重、持病などに合わせてフードを合わせられるのがドライフードの強みです。
ウェットフードのメリット
ウェットはいわゆる「缶詰」に入ったフードです。缶詰の処理が面倒なので、最近はプラスチックカップやレトルトパウチに入った物も多くなってきています。
水分が摂れる
猫ちゃんによって違うからなんとも言えないのですが、基本的に猫はあまり水をガブガブとは飲まない生き物です。でもやっぱり水分は必要。そんな時にウェットフードをあげる事で上手に水分補給ができるのです。
良く食べる
ウェットフードは猫ちゃんの大好物。うちの猫はウェットを持った瞬間に「ニャーンニャーン」と鳴きます。
それぐらい嗜好性が高いので、小食で困っている猫ちゃんや病気の後一時的に食が細くなっている場合なんかにも適しています。
用意するアイテム
キャットフードばかりに目が行きがちですが、他にも用意する物はたくさんあります。長く使う物なのでしっかりとした物を用意してあげたいですね。
食器
フード用と水飲み用の二種類を用意します。食器もかなりの種類があります。猫が食べやすいように開発された食器とか、かわいい形の食器、本当にたくさんあります。
個人的にはステンレスの食器がおすすめなのですが、味気ないのでご主人の趣味で選んじゃって良いと思います。
注意点としては、猫のお顔の大きさによって深さや大きさを変えるという点です。大きなお顔の猫なのに小さな食器を選んでしまうと、ちょっとアレな感じなってしまいます。見た感じは容器に顔を突っ込んでてかわいいのですが、たぶん食べにくいと思っています。(結構ありがちなので注意です)猫ちゃんのサイズにあった食器を買いましょう。
子猫のうちは小さいものを使って、大きくなったら買い変えるのもいいかもしれません。
フードストッカー
ドライフードを入れておく容器です。100円ショップの米びつでも何でも良いのですが、密閉性が高い容器を選びましょう。密閉できない容器だとドライフードが簡単に傷みます。
ドライフードは数キロ単位で買うことが多いので、食べきるのに2週間とか1ヶ月とかかかってしまうのです。そのため、湿気が多い季節なんかだとフードがカビたり、劣化してしまう時があるんです。
劣化したフードは、風味が落ちます。ちょっとわがままな猫だと全く食べません。食べないぐらいだとまだいいんですが、最悪食中毒を起こす事もあります。
「食べ物」だという事を忘れずに、ちゃんと保管しましょう。将来の事を考えて最低2kgは入る容器を購入しましょう。
計量カップ
初めて猫を飼う場合には、その猫ちゃんがどれぐらい食べるか分かりません。まずはフードのパッケージに書いてある「給仕量の目安」を参考にフードをあげるのがいいでしょう。
その時に必要になるのが計量カップです。そこまで細かく量る必要もないですが、猫がどのぐらいフードを食べているかは健康のバロメーターとして重要です。
適当に餌をあげていると、食が細くなっている事に気づきません。慣れないうちは計量カップで量りながらフードをあげるといいでしょう。
好きな物を選んで下さってOKなのですが、100円ショップで売っている物で十分だと思います。
フードの選び方
以下の4つの事に気をつけてフードを選んでみて下さい。一般的にドライフードを常食とさせる事が多いので、ドライを選ぶことを前提にしています。
総合栄養食
パッケージに総合栄養食と書かれていれば、主食として選ぶ価値があるフードです。「一般食」などと書かれている場合は主食とならないので注意が必要です。
年齢指定
ドライフードにはターゲットの年齢が設定されている事が多いです。子猫用(キトン用)、成猫用などです。猫ちゃんの年齢に合わせたフードを買いましょう。
必要な機能
ドライフードには様々な機能が付け加えられていることが多いです。機能って?と思うかもしれません。機能とは「毛玉をコントロールする餌」だったり、「猫の病気を予防する餌」などです。
子猫をお迎えした方は、まだこの「機能」については気にしなくてもいいかもしれません。大人になるにしたがって、色々な事に気を配らなくてはいけません。その時にこの「機能」について思い出してくれればと思います。
猫が食べるかどうか
いくら人間が最高のフードを用意したと思っても、猫ちゃんが食べないんじゃ仕方ありません。猫は好き嫌いがかなりはっきりとしています。食べないフードはテコでも食べません。
なので、色々と猫のことを考えて買ったのに全然食べない・・・なんて事はしょっちゅうあります。そんな所がかわいいんですけどね。
どんな素材(チキンやマグロ)、香り、メーカーが好きなのかは、ハッキリ言って全く分かりません。
好みが分かるまでは一番小さいパックを買ってみて、食べるかどうか確かめてから大きな袋で買うと無駄にならずに済むでしょう。
キャットフードは、お猫様次第というのが本音
「猫が食べる事が一番大事」というのは選び方の1番最初に書くべきだったかもしれません。
最初に買うフードは一番少ないパックで買う事をおすすめします。好みに合わない場合に無駄にする量を最小に抑えることができます。
結局フードの選び方の真髄は、「お猫様が気に入った物」という事に落ち着くわけです。そんなワガママも猫なら許せちゃうんですけどね。