猫の選び方 運命のネコと出会う方法

子猫集合

 あなたは今、猫を飼うと決心しました。でも一口に猫と言っても色々な種類がいるし、どんな子を選んで良いか分かりませんよね。今回は、あなただけの運命の猫を探し当てるお手伝いをさせて頂きたいと思います。選び方を知って、自分とピッタリ合った運命のパートナーを選べるようになりましょう。

理想のにゃんこを想像する

 今のあなたはぼんやりと猫を想像している段階でしょうか?それとも、ある程度しっかりとしたイメージが決まっているでしょうか。

 猫の選び方として、もったいないなと思う瞬間は「もうこの種類がいい!!」と頭から決めてしまう事です。運命の出会いをしてしまったのなら、しょうがない部分はあるかとは思いますが、テレビでちょこっと見た猫がかわいかったとか、雑誌に載ってた種類の猫がいいとかでしたらちょっと待って下さい。

 猫の種類はとっても多いです。今は心に決めたにゃんこがいるかもしれません。だけど、少し冷静になってみて、他のにゃんこにも思いをめぐらせて見てください。

 例えば、純血種が絶対に欲しい!とか、最近流行のミックスもかわいい!とかですね。毛がもふもふの長毛種か、シルクのような滑らかさの短毛種か。甘ったれが多い男の子がいいのか、ツンデレの女の子がいいのか。本当に色々な種類の猫がいますから、見てから決めても遅くはありません。まずは自分の理想は何なのか。猫ちゃんをお勉強する所から入りましょう。

まずは猫の種類を知る

 何はなくとも、まずは猫の種類を知りましょう。Googleで「猫 種類」と検索すると、ズラーっと写真が現れます。最近できた機能みたいですね。ちょっと試してみてください。一日中眺めていても飽きないですね。まずは猫のシルエットから入るのも悪くありません。

長い毛と短い毛どっちがいい?

 ふわっふわの長い毛が特徴の猫を長毛種、短い毛が特徴の猫を短毛種と呼びます。それぞれの特徴をまとめてみます。

長毛種の特徴

 長い毛の猫はメンテナンスが大変です。ふわふわの毛を維持するには毎日ブラッシングしてあげたり、定期的にシャンプーしてあげないと、こんがらがって大変な事になってしまいます。

 毛の生え変わりの季節には、かなりの抜け毛が部屋中にちらばったりもします。ちなみに、服やズボンにばっちりと付きます。あなたがもし潔癖症ならやめておいたほうがいいでしょう。

 短毛に比べて毛が浮遊しますので、喘息を持っていたりすると悪化する危険性があります。どうしても飼いたいという方は、特に毛の手入れには気を配りたいですね。

 メリットとしては、やっぱりそのゴージャスな毛をナデナデした時の触り心地です。至福の一時を体験できるでしょう。それに、長毛の猫は気性のおとなしい子が多いのが特徴です。ひとなつこく、おとなしいので家の中で買うには理想的でしょう。

短毛種の特徴

 短い毛の猫はメンテナンスが楽です。ブラッシングもそんなに時間をかけて行わなくてもいいですし、抜け毛の季節でも長毛種に比べて楽に過ごせます。

 ただし、短毛の猫は気性の幅が大きくおとなしい猫から荒っぽい猫までピンキリです。個々の品種について良く知らずに飼うと、思ったよりも活動的だったとか、イタズラ好きだったりする事もあります。

 それが好きという方も嫌いだという方も分かれると思いますが、あなたは活発な子かおとなしい子どちらがタイプでしょうか。

 容姿も大事ですが、性格はもっと大事です。品種によって「どういう性格の猫が多いか」というのが分かります。調べてから飼いましょう。

男の子か女の子か

 全てがそうだとは言い切れないのですが、一般的に(去勢した)雄猫は甘ったれに(避妊した)雌猫はツンツンしたいわゆる「猫っぽい」性格になると言われています。

 甘ったれはそれはそれでかわいいです。うちの猫は男の子なのですが、すんごい甘ったれでめんどくさい時が多少あります。ツンッとそっぽを向くような猫が無性にかわいい!なんていう方は女の子をおすすめします。

純血種はブリーダーさんから譲ってもらおう

 全てのペットショップが悪いとは言いませんが、とんでもなく悪質なペットショップが多いのは事実です。まず店に入った瞬間に臭いがキツイペットショップはNGです。

 生き物ですからニオイがあるのはしかたないのですが、あまりにも糞尿の臭いが酷い所は避けましょう。

 また、覗いてもこっちを見向きもしないでボヤーっとしている猫が多い所もNGと言えます。言い方は悪いですが、早くから親に引き離されて心が失われている子猫が多いんですね。

 私は断然ブリーダーさんから頂くことをオススメしてします。ブリーダーとは、特定の品種のみを取り扱っている、その猫一筋の人です。副業でやってる人もいますし、本業でやってる方もいます。

 欲しい品種が決まったら、ネットでブリーダーさんを調べましょう。できるだけ近い所によさそうなブリーダーさんがいる事を祈ってください。何故なら「一度子猫と会わないと販売できないルール」ができたからです。これは法律でそう決められましたので、心あるブリーダーさんは守ろうとするでしょう。あまりにも遠い場合は、ちょっと厳しいかもしれませんが、連休を利用して出向く方もいらっしゃいます。

ブリーダーの見分け方

 悪い(と思われる)ブリーダーさんの特徴を少しリストアップしてみます。こういうブリーダーさんは利用しない方が良いですね。

  • 見学をさせてくれない
  • 親猫に会わせてくれない
  • 不衛生
  • 多くの猫が狭いケージ(小屋)に閉じ込められている
  • 生後すぐの子猫を売ってくれる
  • ワクチンを接種していない

 まず、見学をさせてくれないのは論外です。今は昔と違って、ネット上で写真だけを見て後は空輸なんていう方法は取れません。一度ちゃんと猫ちゃんと会って、決めるようなシステムになっています。親猫を見せてくれない場合もあまり良くない印象です。見せられないというのは、何か良くない訳があると思って間違いないです。(今日はショーに出ているからお出かけ中というのは、結構よくある話ですが)

 不衛生な所も論外です。やんちゃ盛りの子猫がいっぱいいる場所なので、ある程度「ボロイ」のは仕方ありませんが、汚いのとボロイのは違います。糞がそこらへんに転がっていたり、オシッコ臭かったりは限度があります。あまりにも不衛生なブリーダーさんはNGにしてしまって良いでしょう。

 猫がせまいケージ(小屋)に閉じ込められているのはNGです。ケージに入れるのは良いのですが、猫は高い所に登ったり降りたりする事でストレスを解消します。せめて2~3段以上のケージに入れて管理しているブリーダーさんが良いですね。

 生後すぐの子猫を販売しているブリーダーさんはちょっと「?」です。生まれてから最低3ヶ月ぐらいは親と兄弟の元で社会性を身につけさせるべきと言われています。そんなにすぐに売ってしまうブリーダーさんには、大丈夫ですか?と質問してみる事をおすすめします。ブリーダーさんなりの理論がある場合は納得できれば受け入れても良いと思います。

 ワクチン接種は自分でしてねなんていう所はちょっと不親切です。子猫は3回ワクチンを打たないといけないのですが、最低限2回ブリーダーさんの家にいる時に打って、後は時期がきたら飼い主さんお願いしますというのが普通です。

子猫の選択基準

 さぁ、猫の種類も決まりました。男の子か女の子かも決まりました。ブリーダーさんにも連絡していざ会いに行った時「どの子が健康な子か」を見分けなければいけません。簡単なリストを用意したので、健康な子かどうかを見分けてください。

  • 俊敏性があり、活発である
  • 毛に光沢があり、つやつやとしていて清潔に見える
  • 兄弟とじゃれ合ったり、あなたに警戒感を持つ

 俊敏で活発、毛に光沢がある猫は健康と言えます。警戒されたからと言って候補から外さないようにして下さいね。知らない人に警戒感を持つのは猫として正常です。逆にどんな子猫は注意が必要なのかをリストアップしてみます。

  • おとなしすぎる
  • うるんだ目、目やにがついている
  • くしゃみをしている
  • 逆立っている毛、くすんだ毛色
  • 兄弟に比べて明らかに体が小さい

 これらのリストに入っている子猫は、残念ながら体が弱く、病気がちになる可能性があります。よく兄弟全部売れて、最後の一匹だからかわいそうなんていう理由で飼う方がいますが、やめた方がいいでしょう。

 ほぼ間違いなく、色々な問題が起きて悩まされたり、病弱で治療費がめちゃくちゃかかって困る事になります。ある程度健康な猫を選びましょう。命を選別するのは抵抗があるかもしれませんが、寿命が来るまで必ずお付き合いしなくてはいけないのです。

 どうしても健康状態が判断できないのであれば、ブリーダーさんにストレートに聞いてみましょう。「この子が気に入ったんですが、健康ですか?」と。悪質なブリーダーさんでなければ、ちゃんと答えてくれます。

 私が譲ってもらったメインクーンのブリーダーさんはとても良い方で、この子は物凄くやんちゃになりますとか、あまり大きくならないかもしれませんとかズバズバ答えてくれて逆に私がびっくりしたほどです。

猫の選び方 運命のネコと出会う方法 まとめ

 最後に猫の選び方をまとめて終わりにしたいと思います。

  • 猫の品種を眺める
  • 長毛種がいいか、短毛種がいいか決める
  • 男の子か女の子か決める
  • ブリーダーさんを探す
  • 健康な猫かを判断する

 最後にお伝えしたい事があります。猫の選び方で最強なのは「一目惚れ」です。運命には逆らえません。ペットショップでも、里親募集のサイトでも何でもいいのですが、ビビッと来る事があります。それは運命です、逆らってはいけません。

 かなり長くなってしまいました。いかがでしたでしょうか、ぼんやりとしていたイメージがクッキリとクリアになってきましたか?少しでもお役に立てたら嬉しいです。

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