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考えさせられる漫画 福祉をテーマにしたおすすめ漫画10選

感じる
Written by パンド
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漫画で福祉を感じてもらう。児童福祉や高齢者福祉、障碍者福祉、生活保護をテーマに描かれた何か考えさせられる漫画を選びました。漫画に描いてある事はとても衝撃的だったり、ドラマチックすぎたりして、必ずしもリアルではない場面が多く登場します。しかし、今回選んだ漫画に描かれている事は、日本のどこかで確実に「起こっている」のです。読んで何かを感じ取ったり、考えたりするきっかけになればと思い選んでみました。

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児童福祉を扱った漫画

37.5℃の涙 著:椎名 チカ

病児保育士ってご存知ですか?入院するほどではない、突然子供が体調を崩した時に、親御さんに代わってケアと保育を行う人です。

普通の保育園では熱があったりすると預かってくれない事が多いです。それは、大切なお子さんに万が一何かあった時に対処できないからです。

子供が発熱してしまった。でも共働きで今日は絶対に休めない。保育園には預けられないし…子供は置いていけないし困った…。そんな時に活躍するのが病児保育士です。

共働きがあたりまえになってきた世の中で、子供を育てるのは並大抵の事ではありません。そんなあなたが困った時にスッと寄り添ってくれる病児保育士をテーマにした漫画です。

児童福祉司 一貫田逸子 著:さかたのり子、穂実あゆこ

出版社が倒産してしまったらしく、電子書籍版しかありません。虐待されている子供を守る熱血児童福祉司 一貫田逸子の物語です。児童虐待は子育てされている方には身近なテーマです。自分の子供が泣きやまない、わがままを言い続ける。ついカッ!となってしまうシーンは毎日のように訪れます。そんな時にどうすればいいのか?実は人生で一度もそんな事は習ってないんですよね。

人生80年の現代において、20代や30代の子育て世代自体が「子供」扱いされたりします。親も未熟な場合が多いんですね。そんな中で子供とどう向き合っていくのか、自分の中に答えを見つけておく事が大切だと思います。

高齢者介護を扱った漫画

ヘルプマン! 著:くさか里樹

ヘルプマン!は高齢者介護を題材にした漫画です。超高齢化社会に突入し、皆さんの身近にも介護が身近なテーマになりつつあります。この漫画は日本の「介護保険制度」開始からず~っと続いている漫画です。

特筆したいのは「理想と現実の狭間」をうまく描いていることです。高齢者の尊厳とか人権とか高齢者福祉に関わると必ずぶちあたる大きな問題です。オムツなんてさせるのはかわいそう。という声。じゃあオムツ無しで誰がこの人の下の世話をするのか?という問い。あたりまえにできていた事ができなくなった時、家族はどう向き合っていかなければいけないのか?

介護を職業としている方、身内の介護をしている方、介護に興味のある方必読の漫画です。

ペコロスの母に会いに行く 著:岡野 雄一

認知症の母親とのエピソードを描いた4コマコミックエッセイです。認知症の話と言うと悲惨さを前面に出してくるものが多い中、こちらのペコロスの母に会いに行くでは、面白く認知症との付き合いを描いています。

ちなみにペコロスとは作者のことです。小さな玉ねぎみたいな野菜をペコロスと言うのですが、それにそっくり!という事でペコロス岡野というペンネームなんだそうです。

優しいタッチのイラストで読んでいてフフってなってしまいます。不思議ですね認知症の現実はあんなにも凄惨になる事が多いのに。

障害を扱った漫画

僕はアスペルガー症候群 著:そろ 監修: 長谷川 知子

アスペルガー症候群を扱った漫画です。短い漫画の中にギュッとアスペルガー症候群について詰め込んだ為にかなりギューギューになってしまった印象です。ですが、この発達障害を知りたい!と言う方にはうってつけの漫画だと思います。

アスペルガー症候群には一括りにはできない症状がたくさんあります。もしかして自分の子がアスペルガー?なんて思った時は、聞きかじりの情報ではなく専門の書を探すべきです。もっと言うと、お医者さんに相談すべきです。

でも、専門の本と言っても難しいですよね。そんな時にはこの漫画から入っていくとスッとアスペルガー症候群についての知識が入って来るんじゃないでしょうか。おすすめです。

どんぐりの家 著:山本 おさむ

ろう者(聴覚が不自由な方)のお話です。僕は最初にこの漫画を読んだ時、ボロボロ泣いてしまったんです。

僕は「何で感動したんだろう?涙が出たんだろう?」とずーっと考えていました。僕が出した一応の答えは「困難な状況に立ち向かい、それを克服する姿は美しい」という物でした。

必死に努力する姿は、どんな立場の人間でも等しく美しいんです。どんぐりの家は私に初めて福祉とは?生きるとは?障害とは?という疑問を与えてくれた漫画です。これからも大事にしていこうと思う漫画の一つです。

志乃ちゃんは自分の名前が言えない 著:押見修造

耳が不自由、目が不自由な方は昔とは違って世間の認知は進んでいると思います。公共の補助金も出たりします。まだまだ不十分ではありますが、一応進歩している分野です。
吃音はまだまだ世間に認知されていません。補助金も僕が知る限りではありません。

吃音はもっともっと世間に理解されなくてはいけません。原因も分かっておらず、自分の力では直せず、治療法も確立されていません。

吃音を扱った漫画はほとんどありません。唯一と言っていい漫画が「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」です。広く世間に吃音について知って欲しくて紹介します。

聲の形 著:大今 良時

聲の形(こえのかたち)は聴覚の障害によっていじめを受けている少女と、いじめの中心になっていた少年が触れ合っていくお話です。

当初、際どい表現として世に出る事を許されなかった幻の作品。講談社の法務部および弁護士、さらに全日本ろうあ連盟との間で協議され、連盟からは「何も変えずそのまま載せてください」と評価され、雑誌に掲載されました。

掲載されるや読者アンケートで「進撃の巨人」、「惡の華」、「どうぶつの国」などの大人気作を抑え1位を獲得。短い巻数の作品ですが、聴覚障碍者の方にも共感される「リアルさ」があります。

リアル 著:井上 雄彦

私は福祉の相談員をしています。車椅子を使用されている方には毎日のように会います。高齢者、小児、青年。色々な人に会います。足があまり良くない高校生と話していた時です。世間話の時にリアルの話が出ました。

僕「リアルって漫画知ってる?」
Aさん「知ってますよ。マストですね~」
僕「そんなにすごいの?噂には聞いてるんだけど」
Aさん「読みます?今度持ってきますよ。ダジャレじゃないですけど、結構リアルだと思いますよ」
僕「へぇ 読んでみたい。いつでもいいから貸して!!」

てな感じです。相談者から漫画を借りるなんて相談員としてどうなのかというのは置いといて、漫画を読んで僕は素直に面白いと思いました。僕は彼らのリアルを体感することは難しいと思っています。でも、彼らのリアルを心で感じる事はできるんです。あなたもリアルを、彼らの現実を感じてみてください。

生活保護を扱った漫画

健康で文化的な最低限度の生活 著:柏木 ハルコ

「健康で文化的な最低限度の生活」は生活保護を扱った漫画です。生活保護は批判の対象になりやすい。僕としても自分達の税金を無駄に使ってる人達(不正受給)を見ると怒りを覚える時もある。でもね、やっぱり必要な制度だと思うんです。

仕事柄、生活保護受給者には人一倍多く接していると思います。ケースワーカーさんのように専門としてではありませんが。そういう視点から見て、この作品はとても正直に生活保護の実態を描いていると思います。取材も綿密にされているんだと感じる点が多々あります。

リアルに生活保護受給者の生活を描き出していて、登場するほとんど全てが「おいおい 働けよ」と思えてしまう受給者です。一言でズバッと解決できるほど単純ではなく、相当に根深い問題である「生活保護」をテーマに扱った貴重な作品として今後がとても楽しみな漫画です。

おわりに

専門にしている分野という事もあり、少し長くなってしまいました。ちなみに僕の専門は高齢者介護です。正直他の分野にアレコレ言えるほどの知識はありません。しかし、皆さんには少しでも社会福祉を身近に感じて欲しくて、まとめてみました。

漫画という形態なら、スッと読めるし、文章よりも絵があってセリフがあったほうがリアルに感じられると思ったので。

難しく「考えさせられる漫画」というジャンルに拘らなくても作品としても面白い漫画を極力選んだつもりです。今回漫画を紹介して「ほれ 社会福祉について深刻に考えろ!」なんて言うつもりはありません。この国の中に、こういう生き方をしている人がいる。あなたはどういう風に感じますか?というぐらいのイメージで捉えて頂けると幸いです。

おすすめ漫画をまとめています!

 他にも、おすすめしたい漫画を少しずつまとめています。よろしければご覧ください。

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