本当は怖い猫の下痢 6つの原因と4つの対処法

見上げる猫

 猫が下痢をしている。実は大変な病気かもしれません。猫が下痢をしているという事は、猫に「何かが起こっている」重要なサインなんです。

 下痢の原因を紐解き、家でできる対処法はあるのか?今回は猫の下痢についてまとめてみたいと思います。

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下痢の原因

猫がストレスを感じた

 人間だってものすごく緊張するシーンではお腹がキューッとなる事がありますよね。猫も同じで、ストレスによって下痢をする場合があります。

 猫の場合、ストレスを受けてからうんちがユルユルになってくるまでに数日かかると言われています。

◆猫の主なストレス

  • 引越しをした
  • 結婚や出産で猫の見知らぬ人間が増えた
  • 知らない人間が家に来た
  • 新しい動物が増えた
  • 動物病院へ行った(嫌な事があった時)

 こんな事があった後、数日後に下痢をしたらストレスが原因かもしれません。

誤飲した

 キャットフード以外を食べてしまった時です。特に怖いのが殺虫剤や殺鼠剤、薬物などを間違って飲み込んでしまった場合です。この場合、激しい下痢に加えて嘔吐、血便など危険な症状が出る場合もあります。

 誤飲した物によっては命にかかわります。一刻も早く獣医さんに診てもらいましょう。

フードを変えた

 フードを急に切り替えた時、下痢になる可能性があります。猫はすぐに新しいフードに対応できません。
 
 もしフードを切り替えたい時は、前のフードが残っているうちに、少しずつ新しいフードを混ぜていくようにしていくと、猫の負担を減らせます。

 フードが猫に合わない場合もあります。フードの材料によっては猫が食物アレルギーを起こしてしまう場合があるんです。アレルゲン(アレルギーの原因となる物質)を特定する事は難しいです。キャットフードには数十種類の材料が使われていて、何が原因となっているかサッパリ分からないからです。

 前のフードに戻したり、獣医さんに相談してみましょう。

人間の食べ物を食べた

 ヒトの食事に興味津々の猫。うちの猫がそうです。基本的に人間の食事は猫にあげてはいけません。塩分が濃かったり、ミネラルが過剰だからです。ネギ類(タマネギ、ネギ、ニラ)、チョコレートを食べてしまった場合には、下痢と共に、重い中毒症状がでる場合があります。

 特に人間用の牛乳を飲ませると下痢を起こします。牛乳を飲むとお腹を壊すヒトがいますが、それと同じ理由でほぼ全ての猫は、人間用牛乳に耐性がありません。

ウイルスに感染した

 パルボウイルスやコロナウイルスなどのウイルスに感染すると大変重い症状を引き起こします。

 下痢に加えて嘔吐、発熱等の症状が出ます。サルモネラ菌や大腸菌などの最近によっても下痢は引き起こされます。

 バルボウイルスはワクチンにより予防が可能ですが、コロナウイルスは防ぐ事が難しいウイルスの一つです。感染猫とのグルーミングやケンカ等によってウイルスを貰います。

 一つの予防法ですが、猫を完全室内飼いにし、他の猫と接触させない方法があります。

寄生虫

 外に出している猫や、元野良猫に多いです。原因としては、家の外から貰ってくる事がほとんどです。感染した寄生虫によって症状は異なりますが、代表的な症状として下痢があります。

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重い病気かも

 猫の下痢をあんまり症状が酷くないからと言って「様子見」する事は危険です。腸の病気だったり、高齢猫だと甲状腺の異常が原因かもしれません。

 あまり下痢を軽く考えず、獣医さんに見てもらうのがベストの対処だと思います。
 

飼い主ができる猫が下痢をした時の対処法

 それでも夜間で病院が開いていない時は、心配でも家で見ている事しかできません。飼い主にできる事はないのでしょうか?家でできる事をリストアップしてみたいと思います。

  • 脱水症状を避けるため、積極的に水分を取らせる
  • 療養食を与える
  • 安静にさせる(おもちゃなどで遊んだりしない)
  • 便のサンプルを用意する

 便のサンプルは獣医さんに見せる用です。検査がしやすくなります。その際に注意しなければいけないのが「食品の容器」には絶対に入れないことです。

 食品が一度入った容器を綺麗に洗って中に入れてくる方が結構多いそうです。しかし容器の中には他の雑菌が多いため、逆に診断が難しくなるので、避けたほうが良いでしょう。持って行くときは新しい容器を用意しましょう。(100円ショップで売っているような物でOKです)

即病院へ行ったほうが良い症状

 こんな下痢の場合は、すぐに受診しましょう。

  • ドロドロのウンチが出ている
  • ベトベトウンチが何日も続いている
  • 下痢をしていて食欲が無い
  • うずくまっている
  • 子猫、高齢猫の下痢

 下痢にも何パターンかあり、完全にドロドログチョグチョの便は赤ランプ点灯です。すぐに獣医さんに診てもらうべき症状です。

 また、猫ちゃんが弱ってうずくまってしまっている、食欲がなくなってしまっている場合も同じです。
 
 子猫や高齢猫の場合、元々体力が低いので、すぐに脱水症状になり、とても危険な状態です。命にかかわる可能性がありますので、すぐに獣医さんに診てもらいましょう。

まとめ

 普段元気な猫が急に下痢をした時なんかは特に心配だと思います。2~3日様子を見るのもいいかもしれませんが、私は心配ですぐに獣医さんの所へ行ってしまいます。

 過保護かもしれませんが、その2~3日様子を見た事で命を落としてしまったら・・・と思うと居ても立ってもいられなくなってしまいます。

 下痢ぐらいで獣医さんて大げさじゃない?と思うかもしれません。でも、診せて何でもなければそれでいいじゃありませんか。獣医さんに下痢を軽く見ている方なんて1人もいません。過保護ですね なんて絶対に言われませんから安心して下さい。

 猫を守ってあげられるのはあなただけです。心配でこんな場末のブログまで検索して来て下さった方です。猫を愛しているんだと思います。
 
 愛する猫ちゃんが、下痢をしていたら、甘く見ないでキチンと獣医さんに診てもらって下さい。

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