パンドだより

シャワーの神様はいい奴だった話

バスルーム
Written by パンド
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シャワーの神様はいい奴だった話

先日、資格試験を受けた。試験会場が遠かったので、前泊する事にしていた。

前日の夕方にはビジネスホテルに到着した。なんだか古めかしい建物だ。ビジネスホテルと言うか、ボロい旅館と言った方がしっくりくる。一番安い所にしたのが間違いだったかと嫌な予感がする。

受付を済ませ、部屋に入る。中は狭いながらも綺麗にしてあり、外の印象とは違った。この値段だったら良い方だな。なんて思いながら荷物を下ろす。

僕はすごくドジなので、直前になって忘れ物に気付く事がよくある。絶対に失敗できない試験なので、慌てる事がないように万全の状態で挑みたい。

明日に備えて完璧な予定を立てる。今は午後4時だ。ここから最後の勉強をして、飽きた頃に夕飯を食べよう。大体 午後10時ぐらいになったら勉強を切り上げてベッドに入って寝てしまおう。

夕飯を食べるまでは順調だった。が、時間が進むにつれてどんどん不安なってくる。文字を読んでも焦りからか頭に何も残らない。これじゃ失敗する。どうしようと考えて更に焦る…僕は悪循環に陥っていた。

焦り、緊張、興奮、色々な感情が高まっていて全く眠くならない。時計はもう午前3時を回っている。おいおい 朝8時起きだぞ、いいかげん寝ないと…。分かっていても目がギンギンに冴えてしまっている。

結局そのまま朝になってしまった。すると最悪な事に今頃眠くなってきやがった。時間は朝7時。今寝たら絶対にまずい。目を覚まさなければとシャワーを浴びることにした。

シャワーは熱湯(赤)と水(青)が別々になっていた。丁度いい温度になるように自分で調整する古いタイプのシャワーだ。いい湯加減に設定し、しばらく何もせずただシャワーに打たれていた。全く頭が働かず、試験失敗を覚悟する。

シャワーを出ようと前かがみになって蛇口を締めた。

あっつ!背中に痛みが走る。一瞬何が起きたのか分からなくてパニックになる。蛇口だ!ぼんやりして青の蛇口を先に締めたもんだから、熱湯が噴き出してきたのだ。急いで赤を締めた。すると今度は中途半端に締めた青が生きていて冷水がシャワー口から出てきた。冷たい!!

背中は火傷したのかヒリヒリするし、折角シャワーで暖まった体も中途半端に冷水を浴びたせいで寒い。なんだか朝からとんでもない目にあったけど、ばっちり目は覚めた。

そのおかげか試験中眠くなることもなかった。結果、試験には合格した。僕はシャワーに助けられたのだ。

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